2202年

8月24日:

生物学者たちの言葉にも一理ある。確かに「称賛すべき計画だ!」が、現時点では「もっと注力すべきことが他にある」。とにかく今は、国際地球連合発展の基盤を固めるのが先決だ……と首相アクシャラ・デーシュムクは、最高評議会ビルの自室から豪奢な夜景を眺めながら思った。

9月18日:建設船アトランティックがオレリア星系に進発。

12月2日:伝統の採用。[繁栄]ツリーの中の[標準化建設テンプレート]を選択。

技術が進歩し、ますます複雑になるにつれて、新たな需要が我々の労働力に課せられている。標準化した建設テンプレートを用いることで、労働者たちが細かい点を理解せずとも、建設が可能になる。

2203年

6月26日:オレリア星系で宇宙基地建設完了。

10月15日:2隻目の調査船スカウト(Scout)竣工。調査チームのリーダーとしてタチアナ・アントーノヴァ(Tatyana Antonova)という科学者を雇用したが、この人、尋常でない熱意をもって研究分野を追求する特徴をもつ(そのため研究速度が5%早くなる)。調査船に乗ってもらうより、腰を据えて研究に専念してもらうほうがよいので、物理学の研究を担当してもらおう。調査船スカウトのリーダーは、段鄧(Dan Deng)を任命。

12月2日:ローラン(Roolan)星系でアノマリー発見。さすが、メンデス博士のアノマリー発見力には驚嘆すべきものがある。

この小惑星には、古代の先駆文明の活動痕跡が見られる。

博士の専門分野であることから、この場にとどまって調査・研究を継続した結果……

8FV-0935は実際には人工天体で、小惑星に見えるように岩の薄い層で注意深く隠されている。内部は空洞になっており、星系内の宇宙交通をひそかに監視するサイブレックスの聴音哨が置かれていた。かなり昔に機能停止している。

引き続き、Cybrex(サイブレックス)に関する調査が必要なようだ。

2204年

2月2日:「地熱水圧破砕」研究完了。惑星地殻の奥深くに眠る、これまでは利用できなかった地熱資源に近づくことができる、最新の破砕技術である。その結果、「鉱山ネットワーク2型」を建設できるようになった。

鉱山ネットワーク2型は1型に比べて、鉱物を1単位増産できる。施設自体の維持費は若干高くなるが……。